「副業としてキャットシッターを始めることはできますか?」プロの現役キャットシッターがお答えします

基本編
お問合せ



こんにちは。

横浜市猫専門ペットシッターの西谷「ねこのお世話屋」です。

「ニシヤネコノオセワヤ」と読みます。

いわゆるキャットシッターです。



今回は副業としてキャットシッターを始められるかどうかについて、

ご質問をいただきましたので、その回答になります。



副業ブームの中、大好きな猫に関わる仕事を始めたいと思っている人は

最後まで読んでくださいね。


今回の記事を読むと


・副業としてのキャットシッターを始めるにはどうしたらよいか?


が理解できるようになります。

気軽に好きな音楽でも聴きながら読んでいってくださいね♪



副業としてのキャットシッターは魅力的



副業としてキャットシッターを始められるかどうかについての答えは

できます。

でも注意が必要です。

になります。


政府が副業を推進する時代において、

猫好きさんが猫に関わるお仕事を始めたいと思うのは至極当然のことと思います。



責任は重大ですが、キャットシッターは

猫ちゃんのお世話をして報酬を得る仕事ですから。


事実わたしは、この仕事を始めてからお客様の猫ちゃん達に癒されて

寿命が延びている感じがします!

猫好きさんが憧れる職業をいっても過言ではないはず。

ただし目指すには注意が必要なので、次項より説明していきますね。




注意点①報酬を受け取るには動物取扱業の登録が絶対必要である



「よし!今日からキャットシッターになるぞ!」

と意気込んでも、キャットシッターとはなれません。

なぜならキャットシッターになるには

動物取扱業の第一種、業種「保管」の登録をしなくてはいけないからです。


第一種動物取扱業者の規制

第一種動物取扱業を営む者は、事業所・業種ごとに都道府県知事または政令指定都市の長の登録を受けなければなりません。また、動物の管理の方法や飼養施設の規模や構造などの基準を守ることが義務づけられています。

第一種動物取扱業者は命あるものである動物を扱うプロとして、より適正な取扱いが求められます。

申請手続等については、管轄の都道府県又は政令市の動物愛護管理行政担当部局にお問い合わせください。

環境省HPより

要するに

・プロとして猫ちゃんのお世話をして報酬を受け取るには

登録が必要ですよ。

・登録については営業する自治体の動物を所轄する担当課に問い合わせてよ。


ということです。


動物取扱業についてはこの記事内で詳しく説明すると混乱すると思うので

別の記事で詳しく解説するつもりです。

とにかく自称キャットシッターとして、違法に営業するつもりがないのなら

動物取扱業の第一種、業種「保管」の登録をしなくてはいけないということを

覚えておいてください。


注意点②要件を満たさないと、動物取扱業の登録ができない



「動物取扱業の登録が必要なのね!

じゃ、今から区役所行って登録してくる!」

と思った方、区役所に行かないでください。


なぜなら

一定の要件を満たさないと

動物取扱業の登録ができない

からです。


要件は

1 常勤かつ専属の職員であること

2 次に掲げる要件(1)から(4)のいずれかに該当すること

(1)獣医師免許を取得している者であること

(2)愛玩動物看護師免許を取得している者であること

(3)・動物取扱業に登録されている事業所において、申請業種に係る半年間以上の実務経験があること(常勤の職員に限ります)

または、取り扱おうとする動物の種類ごとに実務経験と同等と認められる1年間以上の飼養に従事した経験があること

・申請業種に係る知識及び技術について、1年間以上教育する学校その他の教育機関を卒業していること

(4)・動物取扱業に登録されている事業所において、申請業種に係る半年間以上の実務経験があること(常勤の職員に限ります)

または、取り扱おうとする動物の種類ごとに実務経験と同等と認められる1年間以上の飼養に従事した経験があること

・公平性・専門性を持った団体が行う客観的な試験によって、申請業種に係る知識や技術を習得していることの証明を得ていること

3 法第12条第1項第1号から第7号の2までに該当する者以外の者であること

横浜市動物愛護センターHP

が挙げられます。


わたしが住んでいる横浜市のものですが、おそらくどこの自治体も同じ要件のはずです。

環境省の規定に準拠しているので。

でも、一応お住まいの自治体の要件は確認したほうがいいです。


もしもキャットシッターを目指す方が

獣医師免許か、認定看護師免許を持っていないなら

動物取扱業を登録できる民間資格、または1年以上の動物専門学校通学

半年以上の実務経験、または1年以上の類似した実務経験

が必要だということです!


簡単にはキャットシッターになれない事実。。。

伝わったでしょうか?


大切な命を預かる仕事だから、当然かもしれませんね。



注意点③初期費用0円でキャットシッターにはなれない


ここまで読んで、面倒くさいと思わずに

「要件満たして、キャットシッターになるぞ!」

と思ったとしても、一応最後の注意点を読んだ上で判断してください。


なぜならキャットシッターは初期費用0円ではじめられないからです。


まず要件を満たすためには

動物専門学校に1年以上通うこと、または動物取扱業の登録ができる民間資格を取得すること

をクリアしないといけません。

すでにこの時点で費用がかかります。


専門学校の授業料はさまざまですが、50万円前後かかります。

資格についてもさまざまですが、2~3万円以上かかります。



そしていよいよ動物取扱業の登録をしようとなると

1業種につき1万円~2万円納付しなければなりません。

1業種って?とハテナマークが浮かんだと思いますが、

ここでは突っ込んだ説明は割愛します。

どうしても知りたい方は次の記事を待つか、ご自分で調べてください。



なので、副業として始めるには赤字から始まる覚悟が必要なのです。


このご時世初期費用0円ではじめられる副業が沢山あるにもかかわらず・・・



おすすめの副業としての始め方2選


いくら副業とはいえ、かなりハードルが高いし、道のりが遠い。

それが今現在のキャットシッターという職業なのです。


なのでおすすめの始め方をご紹介します。


①動物取扱業の登録済みの事業者の元で働く

いずれにしても、半年以上の実務経験がないと動物取扱業の登録ができないので

すでに動物取扱業の登録をしている事業者の元で働きましょう。

それなら本人が登録業者でなくても仕事できます。


そして半年修行して、自分で開業するもよし。

ずっとそこで働くもよし。


②ボランティアとして始める

前項目で説明したように、報酬を要求し受け取ると違法になるので

お金はいただかず、ボランティアとして始める方法もありです。


キャットシッター側から金銭を要求してはいけないだけであって

お世話を依頼する人側から、報酬を払いたいという申し出があれば

その限りではありません。


ただ、お金を受け取れるかどうかは運次第にはなりますね。


それでもかまわない、困っている飼い主さんと猫ちゃんを助けたい!

と思う方なら、こういう始め方もありだと思います。


ボランティアで始めて半年以上の経験を積んだからといっても

その証明ができないので、動物取扱業の登録ができるようには

ならないので、ご承知おきを。




それでも魅力的な仕事です


この記事を書いている時点で西谷「ねこのお世話屋」は開業8周年を迎えました。

8年も続けられているのは、この仕事が本当に好きだから。

そして魅力的な仕事だと信じているからです。



ハードルは高いし、道のりは長いけど

なれれば猫ちゃんと飼い主さんの幸せに関わる素晴らしい仕事。

「おおつきさんのおかげで、安心して旅行に行けました!」

「留守番している猫の様子がわかって、出張頑張れました!」

なんてお言葉をいただけると感慨ひとしおです♪


最後まで読んでくれた方にはぜひとも目指してほしいと思っています。

コメント